財政学Ⅰ-講義概要

時間:秋学期 月曜1限, 水曜1限
単位:2単位

[学部・学年の指定]
指定は特にないが経済学部の200番台コア科目(基礎ミクロ、基礎マクロ)を予め受講していることが望ましい
 
[ 質問等の連絡先・オフィスアワー]
オフィスアワーは特に設けない。質問等があればsatom@econ.hit-u.ac.jpまで問い合わせること
 
[授業科目の目的と概要]
経済学の理論・実証のツールを用いて財政に係る課題について考えていく。テーマとしては財政赤字、経済のグローバル化、少子高齢化など取り上げる。単なる学問に留まらず、経済学の実践を目指す。学生にはロジック(理論)とエビデンス(実証)による政策課題の発見・解決に向けた手法を身に付けてもらいたい。財政学Iでは「市場の失敗」の矯正を含む財政の機能、外部性・公共財に起因する非効率とその矯正、逆選抜・モラルハザードに繋がる非対称情報に係る諸問題とその実際について学ぶ。財政学IIでは税制(最適課税論)、財政赤字(財政の持続可能性)の他、近年政府が進めている「証拠に基づく政策形成」(EBPM)、経済学の新たな潮流となってきた「行動経済学」の知見について講義する。
 
[他の授業科目との関連・教育課程の中での位置づけ] 
財政学IIとあわせて履修すること。財政に係るトピックとしては地方財政論、医療保険論も参考になる。発展系としては「公共経済学」を後年、履修することが望ましい。
 
[授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)] 
・市場の失敗と財政の機能
・外部性の非効率とその矯正
・公共財の理論と実際
・情報の非対称性とその応用
・公共部門の効率化
など
 
[テキスト・参考文献] 
公共経済学15講(新世社2017)
講義資料は適宜公開
 
[成績評価の方法と基準] 
期末試験(50%)とレポート課題(30%)宿題(20%)による
 
[期末試験方法] 
教場試験
①試験日:講義最終日
②出 題:試験当日即題
③持込み:不可
 
[ 受講生に対するメッセージ] 
経済学は実践の学問です。現実の政策課題に対して関心と問題意識をもって受講してください。