NO.02:福田暁子さん(公共経済,2008年修了)
私は、民間のシンクタンクを休職し、公共経済の2年課程コースに進学しました。
当時の業務を通じて、公共性の高い企業としての金融機関の経営のあり方に問題意識を持ち、「公共性」について学ぶためにIPPの進学を志しました。
進学当初、2年間現場を離れることに対して不安を感じましたが、再度社会人復帰をする現在において、不安よりも充実度が遥かに上回っていたと強く実感しています。
不安が一掃されたのには、学内外の双方から見地を広げられたことにあります。
学内においては、経済理論を基礎から学び、実践を実務家の方々から学び、ディ スカッション形式の講義を通じた学生や先生方のご指摘から多くの観点に気づかされました。
学外においては、コンサルティング・プロジェクトの存在が大きかったといえます。
コンサルティング・プロジェクトを通じて、自分の研究分野の第一線でご活躍していらっしゃる実務家の方々と擬似的なコンサル業務を行うことで、仕事の感覚を失うことなく、自らの研究を掘り下げられました。
また、様々な委員会や有識者の方々と接点を持つことで、学生でなければできなかった人脈を形成しました。
今後、民間のシンクタンクにおいて、公共セクターに対するコンサル業務を行っていく予定ですが、IPPで培ったことを通じて、問題を多面的に分析し、理論に裏打ちされた解決策を提言していくコンサルタントとしてキャリアを形成していきたいと思っております。